明野設計室

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丸テーブルができるまで

日々のくらし2017.09.13

私達の家には仕事のお打合せから食事まで
365日使わない日はない大きな丸テーブルがあります。
その直径は1550φ。
テーブルの端に4本の脚が付いたタイプのものは見かけますが
このサイズで脚が外側についていないものは既製品ではまずないと思います。


それもそのはず、このテーブルはオリジナル。
お施主さんのお宅にも何度も家具を納品していただいており
以前ブログでご紹介したこともある静岡・藤枝にあるハンドワークスファクトリーさんに造っていただきました。

「EFH」テーブルと椅子/椅子はお子さんの成長に合わせて脚を切ってゆく予定。

「OFHR2」テーブルと椅子/よりくつろげるように低めに。

「テーブルを造りませんか?」とお声を掛けていただいたのは、もう4年近く前のこと。
もしも今度テーブルを新しくするなら、
みんなで向かい合って座れる「丸」と決めていました。
さらにたくさんの人で囲むときに
邪魔になる脚が端っこにないこと・・・これも決めていました。

しかし、1550φもの大きなものとなると真中で支えることは、
構造的にとても難しいものでした。

充分な検討の結果納品してくださったのだと思いますが
実は一度目の納品後、テーブルは回転性の揺れが生じました。
そのことを正直にお伝えし、
一緒にどうしたらこの揺れを解消できるか、様々な方法を探りました。
工場に持ち帰り、脚のピッチや太さ、貫を入れる等のアイデアを試作し、
ようやく現在のこの形に至ったのです。

ゲームをするのにも最高!

毎日あたりまえのように使っているテーブルですが
苦労した頃のエピソードを折に触れ思い出します。
私達の仕事も同じですが、
既製品ではなくオリジナルのものをひとつひとつ造るということは
時にはうまくいかないこともあります。
けれど難易度の高い大きな丸テーブルを完成させたことで、
H.W.F.の久留さんは丸テーブルに自信がついたと言っています。
・・・物をつくるって、こうゆうことなのだと思います。

その久留さんから、
「H.W.F.のブログがリニューアルします」というお知らせをいただきました。
カテゴリーが変わって、見やすくなりました。

http://hwf05.exblog.jp/

このブログには、久留さんが作られた家具の紹介の他、
出来上がってからではなかなか見ることができない
家具の裏側の作りや苦労、破壊試験の様子等も書かれています。

 

私達の丸テーブルは、人に例えるなら難産だったということでしょうか。
でも、
久留さん、心配しないでくださいね。
丸テーブルは現在は元気に大活躍していますよ!
家具が誕生するまでの過程を知るとますます愛しくなりますね。

現在、久留さんとワークショップを企画中です。
実現の際はブログでお知らせします。

(Misako)

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  • retore当事務所で内装を設計した吉祥寺にあるセンスの良いリユースショップです
  • ハンドワークスファクトリ―当事務所の丸テーブルを作製していただいた静岡県藤枝市にある家具作家さんのアトリエです
  • 正木屋福島での仕事の時だけでなく、床材等でお世話になっている福島県いわき市にある材木屋さんです
  • フェリーチェ美佐子のおさななじみが開業しているもみほぐしサロン。リーズナブルな価格で心身すっきり。