明野設計室

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職業体験学習 2018

ただいま仕事中2018.01.20

年明けのこの時期になると、
毎年ひそかに楽しみにしていることがあります。
それは市内中学校の職業体験学習の生徒受け入れ。
ファイルを開いてみると、2004年に始めて今年で連続17回目。
事務所にとっても「新年の恒例行事」となっています。

今年は男子生徒ふたりに二日間の 設計業務を体験してもらいました。
実際はお施主さんとお会いしてからお住まいが完成するまで
1年半程度~かかりますので、二日間という時間はほんの一部ですが、
中でも重要な最初の「プレゼンテーション」を体験してもらいます。

年末に宿題という形で敷地や家族構成等設計条件を提示した課題を出し、
当日はスケッチを持参。
それをベースに平面図・立面図・模型を完成させ、
最後にお客さんに説明するようにプレゼンテーションをしてもらうという流れです。

・・・ということで、さぁ、今年も始まりました。

そもそも設計の仕事に就きたいと考えている人や大工さん希望、
そこまで具体的ではなくても興味が設計に向いている生徒が来ている為
彼らはやる気に満ちていて、集中する様はこちらが邪魔をしてはいけないな・・・と思うほど。

平面図や立面図等日常的に書いているとも思えないのですが、
図面としてもきちんと整合しています。

そして、図面が完成したら立体へ。
恐らく初めてのスタイロカッターを使っての難しい作業だと思うのですが、
これも難なくこなします。

「はい、もう時間です」と言っても、なかなか手を離そうとはしません。

集中して最後まで粘り強く完成を目指す姿を見ていると、
本当に「作り上げたいもの」がそれぞれの中にあるのだと思います。
とても大切なことです。

最後はプレゼンです。
はきはきとした言葉で説明ができるのは、
考えながら作り上げてきた過程があるからでしょう。

スケール感や生活等を正確にとらえた上で自分の表現したいことを
盛り込んでいることに毎年関心します。

実際は法規やコスト、お施主さんの希望、スケジュール等
もっともっと色々な条件があって大変ですが、
でも、もしもこの二日間で体験したことが楽しかったと感じてくれていたなら
その気持ちをずっと忘れないでいて欲しいと思います。

この職業体験は私にとっても、
毎年原点に引き戻してもらえる大切な時間です。

二日間、お疲れさまでした。

(Misako)

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