明野設計室

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日々のくらし2019.04.05

「傷が好き」だなんて言ったらおかしいと思われるだろうか。

もう少し詳しく言えば、
物は大切に使いたいとは思うけれど、
習慣化した行動からどうしてもついてしまう傷って意外と悪くないと思う。

家(うち)なら圧倒的にこれまで暮らしてきた3頭のラブラドール犬による傷。

まず、あたりまえに傷つくのは床。

まるで浮造りのようになったパインの床。
犬の動線に沿って、曲がるところや掃き出し窓の前、ダッシュをかけるところ等に
長い時間をかけて加工(?)されたもの。

階段の下から三番目の段板の傷。

これは毎朝上から降りてくるときに、
下から三段目まで来ると一気に床まで飛び降りるからだ。

さらに傷は床だけではない。
カウンターの上にも傷。

ここで犬のごはんを準備するので、
ぶーすこ(初代)ときなこ(2代目)が
立ち上がってよく覗いていた為ついたものだ。

机の上に美味しいものがあるんじゃないかと興味津々。

まだまだ他にもある。

階段を上がったところに付けたゲート付近、

こうやっていつも座って待っててくれればいいのだけれど、
長いお留守番の後や、おやつを持って上がってきたときはそうもいかない。

だからこんなになっちゃう。

それから、ドアのレバーハンドル付近の傷。

黒ラブのぶーすこは賢くて、ドアも普通に開ける犬だった。

 

傷をつけた超本人の2頭の犬はもういない。

こんなふうに傷を眺めては切なさとなつかしさの入り混じる気持ちになるのは、
傷は記憶に他ならないからだ。

そばにいた時は、「もう!傷つけないで!」と怒っていたのに
今はこの傷がなかったらもっと寂しいだろうと思ってしまうのだ。

最後に、傷付くのを避けて生活するのは難しい大型犬と暮らすなら
いっそのこと開き直って、覚悟で使えるパイン材、お薦めです。
ラフでタフでこんなに傷が似合う樹種は他にはないんじゃないのかな!

・・・端正な床材にも憧れるんですけどね。

(Misako)

 

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