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閲覧注意 スズメバチの住まい

日々のくらし2019.07.26

梅雨明けの頃は、スズメバチの巣作りの最盛期。

巣作りは春先から始まるが、最初は女王バチ1匹なのでなかなか進まない。

少しづつ働きバチが増え、気温が上がり、雨も少なくなってきたこの時期に、

さまざまな条件が整い急激に巣は大きくなるようだ。

今週初めに行った現場で、急激に大きくなりつつあるスズメバチの巣を発見。

すぐにお施主さんが退治して事なきを得ました。

 

そして今日もまた。

府中の現場に行くと、最初に現場監督さんが

「これ」と言ってコンビ二の袋を差し出しました。

中にはスズメバチの巣!・・・もちろん、退治された後のものです。

府中のお住まいは先代から続く柊の垣根がぐるりと敷地を囲んでいます。


 

このこんもりとした垣根の中に巣を作り始めていたそう。

スズメバチは怖いからなかなか近くによって巣をみることもできませんが、

こうして近くでみると本当によくできています。

そしてきれい。

何でできているのだろう?

ちょっと触れたら簡単に崩れてしまいました。

 

そして中からは、

アシナガバチ等でおなじみの開放型のハニカム構造のいわゆる「ハチの巣」が。

へ~、スズメバチの巣って二重構造になってたんだ(驚)

中には既に幼虫が詰まっていました。

スズメバチも一生懸命生きていると思うと、ちょっと申し訳ない気持ちにも。

 

さて、スズメバチの巣に関して知りたくなり調べてみました。

まず、巣の主な材料はパルプ。

具体的には木の皮や時には段ボール等と唾液を混ぜて作るそう。

ぶるさがる構造なので軽さは必須です。

スズメバチ特有の外側を包んでいる壁は「外皮」とゆうそうです。

この呼称は人間の住まいの壁や屋根とまさに同じ。

まぁ、名前はスズメバチが付けたのではなく、人間が付けたのだから当たり前か(笑)

この外皮はとても機能的で、大雨等により万一中に水が入っても

内部まで浸水しない排水構造になっています。

さらに何層にもなっているのでその空気層により

内部の温度が外部に左右されにくくできているといいます。

 

 

私達人間が一生懸命考えていることは、

実は自然界では普通に行われていることだったりします。

スズメバチ先生にも家づくりを学ばなきゃ!

他にも昆虫は知れば知るほど感心することばかり。

ここに書いているときりがないので、興味のある方は是非調べてみてください。

本当に面白いです! ← イチオシ

 

 

さて、本日の主目的は現場監理。

順調に進んでいます。

(Misako)

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