明野設計室

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蘇った床柱

ただいま仕事中2019.09.20

新しいものはもちろんワクワクとした気分にさせてくれるけれど、
古いことがそれ以上に人をワクワクさせることがあります。

現在工事中の府中の住まいは、お施主さんの祖父母様の家の建替えです。
誰でもそうであるように、以前ここに建っていた家には
お施主さんにとって幼少の頃のたくさんの楽しい思い出があります。
その記憶となるものを何か残しておきたいとの思いから、
解体の際に床柱を保管しておいて再利用することにしました。

 

これが、解体前の祖父母様のお宅の様子。
私達が建築の仕事をしていてもなかなか普段みることのない「槐(えんじゅ)」の床柱。

ところが納まっていた時はきれいに見えた床柱、
いざ外してみると長押や落とし掛け・床框が取合っていたところが・・・。

当然と言えば当然なのですが、欠損部分が思っていた以上に痛々しく見えて

新しい住まいの床柱として本当にきれいに納まるのかな・・・と少し心配になった。

監督さんが材木屋を通して床柱を直してくれる専門業者を紹介してもらい、
見積りをとったところかなりの高額な金額が提示されました。

正直、このような金額は出来上がりを保証するものではないし、
半分は「懸け」のような部分もあります。

それでも「やってみます!」とお施主さんに力強いお返事をいただいたのは、
7月中旬でした。

そして今日、「槐の床柱」が仕上がってきました。

「どこ・・・? 欠けていた部分はどこだっけ…?」

探さなくてはわからないほど。

「木の目が合ってる!」

側面まで回り込んでいた欠損もこの通り。

磨かれた槐は、艶を増してしばし見惚れる程きれいに蘇っていました。

槐は、「延寿」=長寿、魔よけの木等と言われ縁起が良く、
家を守ってくれるという言伝えがあるそうです。

祖父母様の記憶と共に、新しくなった家でもお施主さんご家族を
しっかり見守ってくれることと思います。

直してくれた職人さんにも感謝です。

(Misako)

 

 

 

 

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