明野設計室

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職業体験 2018-2

ただいま仕事中2018.11.19

毎年年明けに実施している市内中学校の職業体験学習の生徒の受け入れ。
今年度は2回目になりますが
昨日の日曜日、縁あっていつもと異なる時期に
いつもとは異なる中学校の生徒を迎えました。

要領は前回同様宿題という形で
敷地や家族構成等設計条件を提示した課題を出し、当日はスケッチを持参。
それをベースに平面図・立面図をおこして
仕事の中でも重要な最初の「プレゼンテーション」をしてもらいます。

今回は女子が1名。
複数名だったこれまでとは異なり
ひとりの考えをじっくりと聴くことができる貴重な時間となりました。

「天井の高いのは気持ちがいい。
でも、私は低い天井も好きなんです、落ち着くから。
・・・両方好きなんです。」

エスキースをしながらたくさんのことを話し合った中で、
特にこの言葉には驚かされました。

これは、常日頃私も考えていること。
人は矛盾を含んでいて、開放と閉鎖(落着き)を両方求める。
商業施設等の場合は、その時々の気持ちが求めるところに行けば良いが
永くにわたって暮らす住宅では様々な心理状況を抱擁できる空間が
必要なのだと思う。

・・・私がそれに気がつくまでどれだけ時間がかかったことか!

3時間のカリキュラムを終えプレゼンを済ませた後、
彼女は持参してきたスケッチブックを見せてくれました。

上手なことはもちろんですが、
それに加え何とも言えず優しい雰囲気。

特に私が気に入ったのは、
彼女の豊かな想像の世界が描かれた1枚の絵。

緻密に描かれた草花の中に、
小さな子供たちが気持ちよさそうに眠っています。

さらによく見ると葉っぱの上にはお祖父さんが。

お祖父さんは下に落ちた桜の花びらを釣っているそうです。
確かに、背負った籠には花びらがたくさん!

絵を見ていると気持ちがスーッと柔らかくなっていくようでした。

最後に「設計もとても楽しく、今度図書館で本を見てみます」と言ってくれた彼女。

こちらこそ、私も素敵な世界をのぞかせてもらいました。

あ~、楽しかったなぁ・・・。

 

 

今年1月の職業体験学習の様子はこちら

(Misako)

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