明野設計室

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予期せぬ地中障害物のこと

ただいま仕事中2020.06.19

「少し余力をとっておいてくださいね」と
私達は請負工事契約前にお施主さんにお願いをしています。

余力とはお金のこと。

もちろん見積り調整をしてご予算に納めてから着工となるわけですが、
その後もプラスがでることがあるからです。

理由のひとつは、現場が進んで形が出来上がってくると
どんなに打合せを重ねてきていても
軽微な追加や変更をしたくなることが起こること。

施工前で原則申請等に影響がないものに関しては
出来る限り対応しています。

一番多いのがコンセントや照明。
それから一旦は減額した造作の復活等。

でもこれらは我慢すれば良いことです。

もうひとつの大切な理由は、現場では予期せぬことが起きるということ。
特にリノベーションの場合は、
解体してみたら見えないところで・・・ということが少なくありません。

今回は新築の現場ですが根伐りの工程で
「地中障害」と言われるものが出てしまいました。

土中に埋まっていたのはコンクリートの地中梁と思われる物。
今回解体した既存建物とは何の関係もなく、
お施主さんも経緯がわからないそうです。

写真は、外構の下部で根伐り底の転圧レベルと同等だったので
構造事務所や工務店と相談の上、
地盤を緩めるよりもそのまま進めることとしました。

しかしその後、給排水の配管経路にも抵触することがわかり、
ここだけは斫らざるを得ないことに。

こういう類の追加工事は、実行の選択の余地はなくやらざるを得ません。

追加金額が難しい時は、他を減額してでも実行することになります。

これまで私達の経験だけでも井戸や古い浄化槽、防空壕らしき跡、
大量のガラ等の地中障害物が出てきています。

・・・書き出してみると結構いろいろありますね。

地域によっては歴史的な埋蔵物が出てくることもあり、
調査が入り工事がしばらく止まる場合もあります。

願わくは何も起こらないことが良いのですが
予期せぬことが起こった場合は、その都度必要な対応を施した上進んでいきます。

(Misako)

 

 

 

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