明野設計室

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細やかさは仕上げの下に

ただいま仕事中2020.09.01

先日、現場に行った時のこと。

これは床の下地を写した写真です。

ちょっと目を引く不思議な角度の部分が。

 

 

よ~く見ると1ミリ程度の段差がついているのがわかります。

ここは、居間となる場所の南側。

青梅のお住まいは、薪ストーブを置くので床の仕上げを一部替えてタイル敷にします。

メインとなるくるみの床材は厚みが15ミリ。

磁器質タイルは10ミリ。

この厚みの違いを調整して床をフラットに仕上げる為に、

設計では下地に4ミリの耐水合板を入れていました。

15ミリ≒4ミリ+接着剤+10ミリ、と計画していたということ。

でも、さらに1ミリ下地をさげているところを見ると、

接着材の厚み分をもう少し加算して仕上げが完璧に平らになるように

調整してくれたようです。

こんなに細かいことを・・・黙って、さりげなく。

完成した床は、何事もなかったように澄ました顔してフラットなんだろな。

私達が計算だけでは出せない職人さんの匙加減。

仕事を始めた頃、

職人さんがコツコツと家を作り上げていく姿に感動しました。

あれから20年以上が過ぎ、たくさんの現場を見てきましたが、

今もその感動はかわりません。

(Misako)

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