日々の記録や日記
ただいま仕事中2018.08.04
「ホームインスペクション」という言葉を知っていますか。
第三者的な立場から住宅の劣化状況、欠陥の有無、
改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見極めて
アドバイスを行なう専門業務を指します。(HI協会HPより抜粋)
私がホームインスペクターの資格を取得したのは3年半前。
机上の勉強だけでしたので実施研修を受けたいと常々思っていました。
先日、ようやくその機会を得てHI協会による実施研修に参加してきました。
今回はインスペクションに使用する道具の説明が中心。
打診棒、クラックスケール、下げふり、水平器等
アナログなものから、風量計、レーザー水平器、簡易VOC測定器、
含水計、放射温度計、サーモグラフィカメラ等メカニカルなもの。
一通り説明を受けた後、実際に住宅の中で使用します。
床下をあけ、束の含水率を測っています。
この現場では、平衡含水率内の数値が出ました。
次は、レーザー水平器。
水平・垂直が標されるので、柱の傾き等がわかります。
今回は、50年近い物件でしたが柱の傾きは
ほとんどありませんでした。(3/1000以内)
これは、サーモグラフィ―。
断熱材の敷設状況や熱橋を知ることだけではなく、温度を知ることで
雨漏りの有無も調べることができます。
これはデータをPCに移してデータ解析もできるそうですが、
続きは次回とのこと。
今回は全員建築関係者とは言え、
施工、不動産、調査、設計等さまざまな分野の方の集まりでしたので、
合間に交わしたお話も立場の違いが感じられて興味深いものでした。
しばらくは時間を作って協会の研修に参加していきたいと思います。
最後に実施研修に使わせていただいた物件は、
今回私達に建替えの設計を依頼していただいているお施主さんのお宅です。
解体前にお願いして場所を提供していただきました。
本当にありがとうございました。
(Misako)