日々の記録や日記
日々のくらし2020.01.17
とん、とん、とん、がたっ!
(あっ、大丈夫かな)
規則的なリズムで階段を上がってきた高齢者の方が最後の一段につまづいた。
私は大きなホールの座席内の階段横の席に座って開演を待っていた。
しばらくすると、また。
とん、とん、とん・・・がたっ!
そして、また。もう三人目だ。
つまずくのは必ず通路に達する最後の一段。
必ずしも高齢者ではない。
もしかして・・・と急に思い立ち、
手のひらをあてて蹴上げを測ってみると、やっぱり。
最後の一段だけが他に比べてわずかだが高かった。
人間は階段を上がる時、おそらく無意識に目測でおおよその見当をつけ一段目を上がる。
二段目も同じ高さであれば、一瞬にして蹴上げや蹴込寸法の感覚は身に付き
三段目以降はもう目視しなくても足を上げ過ぎる無駄もなく
必要にして十分な足の運びであがってゆくのだろう。
その指令が正確だから故、僅かな高さの違いにつまずくのだと思う。
ふと、AIを搭載したロボットだったらどうなのだろうと思った。
最後の一段・・・つまずくのかな。
それとも・・・?
肝心の目的は「ティファニーで朝食を」のシネマコンサート。
映画の中の音楽は、全てオーケストラが生演奏するというもの。
初めての経験でしたが、贅沢なひとときであったことは言うまでもありません。
はまっちゃいそう。
(Misako)