日々の記録や日記
スクラップ2021.04.09
誰でもできれば新型コロナ感染症に感染することなく、
パンデミックを乗り切りたい。
でも、万一の場合を考えておくことは、重要なこと。
今週の「日経アーキテクチュア」に、この万一に備えて
有用な記事が掲載されていました。
日本建築学会のワーキンググループが実験を行った上で、
自宅療養者の為の「陰圧室」の作り方をまとめたものです。
ごく簡単に説明します。
自宅療養者がいる場合は、換気扇を回し換気量を増やすことが
大切になりますが、使い方によっては汚染された空気が共用スペースに
流れ込む恐れがあります。
これを防ぐためには、
療養者のいる部屋を陰圧管理することが有効となります。
具体的には、療養室(汚染)ゾーンと清浄ゾーンの境にビニールのカーテンを吊り
区画を明確に分け、療養室ゾーンに排気ファン(換気扇)を設置します。
居室に換気扇がない場合でも、療養室ゾーンに便所等の換気扇の付いている
場所を取り込み、ドアを開けておくことで可能となります。
陰圧になっているかどうかの確認はビニールのふくらみで確認してください。
ビニールの膨らんでいる側が陰圧となります。
実験ではより明確な区画を実現する為にビニールを二重で吊っていました。
詳しく知りたい方は、
(社)日本建築学会の「COVID-19に関連した日本建築学会の活動情報」の
ページを直接ご覧ください。
また「日経アーキテクチュア」4月8日号には、
清浄ゾーンでも換気扇を使う場合の注意点や給気口の合理的な使用方法等も
わかりやすく掲載されています。
ちょっとしたコツさえ掴めば、どのような家でもビニールのみで
区画を実現できます。
「陰圧室」の考え方は、インフルエンザ等の対策にも利用できますので
ご家族でシュミレーションしておくのも良いと思います。
何よりも感染しないで済むことが、一番なのは言うまでもありませんが。
(Misako)