日々の記録や日記
ただいま仕事中2021.10.01
思いつきでタイトル書きましたが、とても弱そうです。
さて。
住宅で扱う建材や部品などの様々なものには、
JASマークやJISマークがついています。
品質を規定する2つの国内規格。
【Japanese Industrial Standards】
日本産業規格であるJISは、
つい最近の2019年まで日本工業規格と呼ばれていました。
改正JIS法では、製鉄業界から相次いだ品質偽装を端に、
不正した法人罰は100万円から1億円に跳ね上げられました。
その倍率100倍。
マークも新しくなりました。
新JISマーク、、、メガネブランドJINSに似てます。
【Japanese Agricultural Standard】
一方で、日本農林規格であるJASには、なんと英語末尾にsが付かない。
なぜ?
どちらの規格も数年おきに各所統廃合を繰り返し、
内容が微調整されています。
例えば、先の写真の構造用合板。
いつの間にか接着耐久性区分(防水等級)の規定が変わっています。
手元に保管していた日本合板工業組合連合会の解説でもこの通り。
(旧解説)
↓
(新解説)
「タイプ1」「タイプ2」という表現は廃止され、
内部の接着剤に関する記載もなくなりました。
あくまで水に対する試験成績(科学物性)で評価ということになり、
中の接着剤は問わない、ということなのでしょう。
塗料や接着剤など化学製品に顕著ですが、
新しい素材が開発されても、
国の基準や規格策定が出遅れていて、
いい素材なのに使うのに躊躇する、または、現行法では使えない、
ということはままあります。
そして、新しい基準ができたとしても、
それがまた人の生活に馴染んでいくには時間がかかる。
いまだにホームセンターの日曜大工DIYコーナーでは、
「タイプ1合板」と書かれて売られていたりします。
合板が変わっているのならと、今度は、製材JASを覗きに行きました。
木造住宅で防蟻・防腐に効果があると長らく言われてきた、
ヒノキやヒバなどの「特定耐久性樹種」の扱いがなくなっている??
改めて、精読が必要なようです。
(スタッフSusa)