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私を待っていた?「夜と霧」

日々のくらし2021.10.05

日曜日。

早朝に映画を観た後、階下のBOOKOFFへ行った。

お目当ての本はヴィクトール・E・フランクルの「夜と霧」。

初めて来た店内、あまりの広さに、探す気が失せる。

カウンターへ行き、

「在庫確認なんてしていただけないですよね、、、」と弱気に質問。

「目視でよろしければ。本の題名は何ですか?」と若い男性店員。

(・・・目視かぁ~)

この店舗には、一体何万冊の本があるのだろうか。

さらに、ここは古本屋で私の探しているのは売れ筋の新刊でもない。

どう考えても目視では無理だろう。

「『夜と霧』です。」

しかし、彼は私の予想とは裏腹に間髪入れずに、

「こちらです。」と言って、店内をどんどん奥に突き進んで行った。

しかも、着いてゆくのが精一杯なくらいのスピードで、躊躇なしに一直線だ。

「こちらですか。」

私の探していた本だった。

「すごいですね」と自然にポロリ。

「私も『夜と霧』が好きなので。」

ちょっと幸せな日曜日のはじまりでした。

 

(Misako)

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