日々の記録や日記
ただいま仕事中2022.02.08
吉岡里帆さんがただひたすら可愛いCM、
「URであ～る♪」でお馴染みになったUR都市機構。
正式には、独立行政法人 都市再生機構です。
このたび、八王子にある「集合住宅歴史館」が、
令和4年3月末をもって閉館移転とのことで見学してきました。
https://www.ur-net.go.jp/rd/history/index.html
世界的にも鉄筋コンクリート造の ”集合住宅” というのは、
1900年からしか始まりません。
わずかこの100年ちょっとの間に、
団地、マンション、高層ビルが世界を覆い尽くしたのかと思うと、
改めて、すごいことだなと思います。
第一次世界大戦、関東大震災、太平洋戦争、、、
住戸がない、鉄がない、と目まぐるしく変わる激動の時代から、
どう効率的に高品質な住戸を大量供給するか、
その研究開発をしてきたのが、ここURです。
歴史館は、かつての実験棟の骨組みに、
年代の異なる当時の住戸が1戸ずつ復元して差し込まれ、
タイムトラベルしているような面白さがあります。
ステンレスシンクの原点、ダイニングキッチンの原点、、、
随所に当時考えうる、最大の努力が感じられます。
建築家好きには、前川國男がコルビュジェから引き継いで、
日本の集合住宅に込めたものも感じられて楽しいかもしれません。
屋外にはまだ、便器と透明配管が残されていたりして、
けっこうシュールです。
現代になった今でも、
木材がない、半導体がない、銅がないと、
建材を取り巻く情勢は安定しません。
それでも携わる人たちの、
そのときできる最大の努力でしか、
次の歴史は作られていかないのだろうと思います。
ご興味ある方は、今のうちにご覧になるのがおすすめですよ。
移転先で今までのように見学できるかは、
まだちょっとわからないそうですから。
（スタッフSusa）