明野設計室

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新素材が日常に

日々のくらし2022.07.26

最近、街でネッククーラーをしている人を結構見ます。
先日は、電車内で何人かがネッククーラーをしており、
隣のお姉さんがスマホで商品検索しだすという場面に遭遇しました。
(のぞき見よくないデス。)

皆さんが使っているのは、これですね。
PCM素材のネッククーラー。

 

Phase Change Materialという現代素材。

日本語だと、
相変化物質だったり、
相転移素材だったり、
潜熱蓄熱材だったりと、
なんだかまだハッキリしていない様子。

キンキンに冷やした氷が水になるとき、
0℃になった瞬間に、どばぁっーーー!と、
すべてが一瞬で水になるということはなく、
0℃の状態を保ったまま、まわりの熱を奪い続けます。
そして、最終的に0℃の水になる。

PCMは、その凍結点(融点)の温度が、
さまざまになるように作られた素材です。

18℃で凍結したり、24℃で凍結したり、28℃で凍結したり。

逆に、液体に戻るときには、
その温度をしばらくキープしてくれるというわけ。

潜熱という現象です。

潜熱の考えは、エアコンでも、給湯器でも当たりまえに使われていますが、
これが日常のお手軽グッズにまでなってきたのかな、という印象です。

いわゆる冷凍の保冷剤と違って、
結露で濡れないのがいいところなのだとか。

夏の農作業や犬の散歩、子供の公園遊びなど、
すぐに凍らせることができて、
しばらくひんやりをキープしてくれればそれでいい、
という場面は、結構あるのではないでしょうか?

宇宙、医療、アパレル、自動車などで既に応用は始まっています。
きっと、そのうち建材にも応用されてくるでしょう。

ただ、建築で使ってよいとなるのは、
法整備がなされた後だと思いますので、かなり遅いですかね。

 

■画像引用
『マスク熱中症を回避』NASAも認めたPCM素材
/GREEN:未来を企画するクラウドファンディング
https://greenfunding.jp/lab/projects/4565

 

(スタッフSusa)

 

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