明野設計室

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法規が風景を変えるとき

ただいま仕事中2023.04.05

4月になりました。

通勤路でも、これまで見なかった新しい人たちの顔を
見かけるようになりました。

長距離自転車通勤の自分にとっては、
いつも見かける人に、どの位置で会うかが非常に重要なのです。
タイムマネジメント的に。。。

さて、この4/1から新しく施行された改正法規があります。
自転車のヘルメットも努力義務化されましたしね。


【 住宅の居室における採光緩和 】

住宅設計においては、
”居住” のために使う室に一定の大きさの窓が要求されます。

今回の改正は、端的に言って、
「50lx以上の照度が確保される照明設備を設置できれば、
窓は小さくしてもいいですよ。」
という改正です。

”照明のない居室” というのは考えにくいですし、
建築物省エネ法のために照明をあらかじめ決めることも増えてきています。

そうなると、この緩和を使って住宅設計する人たちは意外と増えそうです。

窓が小さくできる分、費用も安くなるわけですし。

法令策定の背景には、
より断熱性・耐震性・省エネ性を高めるためには、
窓は小さくすべき、という考えが根底にあります。

閣議決定の序文にも、
『脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部を改正する法律の一部の施行に伴う関係政令の整備に関する政令』
とありました。

長い。。。

法規が、街の風景を変えてしまうことはよくあります。
これ以上、窓の小さい家が増えないといいなぁと願っているのですが。。。

一方で、最近の積水ハウスさんは、逆転の発想で商品訴求されています。

「断熱性が高ければ、窓は大きくできる。」

窓の大きい家は悪い家、というイメージを払拭させたいようです。
その観点では、応援出来るかなぁと思っています。

 

▼【2023.4.1施行】住宅の採光規制に追加された緩和について
https://kijunhou.com/relaxation-of-the-house-lighting/

 

(スタッフSusa)

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