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民藝のことをもう少し

日々のくらし2023.10.24

前回のBlogの予告通り、もう少し民藝の作家さんのことを。

この秋、年のはじめからカレンダーに書き込んで、
その日が来るのを楽しみしていた展覧会がありました。
「柚木沙耶郎と仲間たち」
柚木さんは1922年生まれのなんと100歳を超える今も現役の染色家です。
名前を知らなくても、作品を見ればどこかで見覚えのある方も
多いのではないかと思います。

まだ、暑さもおさまらない9月の半ば、行ってきました。

日本を代表する染色工芸家の芹沢圭介に弟子入りして染色を学んだ
柚木さんですが、色や形のモダンな美しさと共にどこか可愛らしさを
持ちあわせているところが特徴のひとつなのでは、と私なりに感じています。
動物のモチーフが数多くある点も動物好きの私にとってはたまらないところ。

展覧会では写真はNGなのでお見せできないのが残念です。
後半に展示されていたパネルに
「生地については、大切に飾られてしまって日用品として使ってもらうことは叶わなかった。
このことは後進に託したい。」というような意味合いのことが書かれていたのが記憶に残った。

2回連続で「民藝」に関連するお気に入りの作品に触れましたが、
そもそも私ははじめからそれらが「民藝」の思想に基づいたものだと
知っていたわけではありません。
どこかで作品を見て、
なぜか心が惹かれて、
その背景や造った人のことを知りたくなって、
そして根底に民藝の思想があることにたどり着いたものばかり。
そう思うと、思想の持つ力をすごいと思わずにはいられません。

盛岡の光原社も。
松本のホテル花月も。

(Misako)

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