明野設計室

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地盤のこと

ただいま仕事中2024.03.14


スクリューウェイト貫入試験に立ち会ってきました。
地面に回転と重さをかけながら、敷地の素性を探る地盤調査です。
今どきは自動式もありますが、今回は人力です。
どちらも一長一短ありますね。
いまだに旧称のスウェーデン式サウンディング試験と呼んでいる方や、
書類を見かけますが、スクリューウェイト貫入試験が正解です。


ブログ映えするかなと思って撮ってきましたが、
写真のものは、貫入用のロッドではありません。
貫入用は、まさに使用中でしたから。
写真のものは、ハンドオーガー用のロッドで、
土を掘り出すためのものです。用途が違います。

これら地盤調査の結果を持って、
地盤改良が必要なのか、必要としたら、
支持層はどこにあって、どういう工法で地盤改良するかを決定します。

_________
さて、正月の能登半島地震もあって、
改めて地盤のことが話題に上がっているように思います。

先週末のテレビ朝日「サタデーステーション」でも液状化が特集され、
国土地理院の「重ねるハザードマップ」が紹介されていました。


▲テレビ朝日 サタデーステーション(2024/03/09放送)
【独自検証】「液状化」3つの脅威とは?東日本大震災では“世界最大”の被害
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000340268.html

国土地理院:重ねるハザードマップ
https://disaportal.gsi.go.jp/maps/

これ便利なんです。

番組でも紹介されていた、液状化リスクの表示は、
左列メニューから、
「すべての情報から選択」
→「土地の特徴・成り立ち」
→「地形区分に基づく液状化の発生傾向図」
です。
表示深すぎですね。


私の地元、新潟まわりだと、ご覧の通り。
見事に、信濃川河口が濃いです。
今回の地震でも、倒壊以上に家屋の傾きが問題になったエリアです。
叔父の家も相当に傾いたと聞いてます。(慣れたとか言ってましたが、、)
また、幼馴染が地元工務店の専務なこともあって、
よく情報交換させてもらっています。
「新潟の市街地で、地盤がいいってことはないですよ。」
とのこと。
恐るべし、信濃川。

私のハザードマップのおすすめの使い方は、「地形分類」表示です。
特に、新しい土地探しのときなどに便利です。

その昔、その土地が何だったのかを知ることができます。


ちなみに私の実家は、地域一帯が、
旧河道(青)、氾濫平野(緑)の中にあって、
まだらに点在する自然堤防(黄)に位置しています。
確かに、中越地震のときも、中越沖地震のときも、
そして、今年の能登半島地震のときも、地域の中では揺れていないほうです。
神社とお寺が、同じ町内にあるのです。
おそらく1000年前も何か建っていたでしょう。

昔の人たちが培った知恵を、現代科学が裏付けているにすぎませんね。

あれ?
いつの間にか震度6クラスを3回も経験している設計者になっている??

 

(スタッフSusa)

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