日々の記録や日記
ただいま仕事中2024.04.03
釘が付いただけで、室が引き締まって見えるから不思議です。
これは日本人特有のものでしょうか。
蛭釘の先端がどちらに向くべきか。
炉畳の縁(へり)がどちらに向くべきか。
最終決定には、職人さんたちにも大いに手伝って頂いてます。
マンションでの茶室化は、
木造の独立した茶室を作るのとは違う、別の難しさがあります。
建物本体のRC躯体を動かしたり、壊したりは出来ませんから、
作法に必要な畳の目数が足りなくなったりするのは当たり前です。
それでも客人をもてなすために、
最大限美しく整えていくのが茶室の本懐だと思うのです。
今回、職人さんからよく聞いたのが、
「最近はやらないですねぇ。」
「そもそも昔はこうだったんですよ。」
「この向きで貼り進むと自然と影が壁に落ちないんですよ。」
、、、昔なら当たり前でしたけどね、という感じのお話の数々。
この技術や感覚が時代とともに失われていくのは残念でなりません。
さて、次に行くときには、腰貼りや障子が入っている頃でしょうか。
(スタッフSusa)