明野設計室

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モールテックスの源流を追う

ただいま仕事中2024.08.05

モールテックスという人気の輸入左官材があります。
モルタルのような風合いが出ると同時に、
モルタル以上に、高い防水性・柔軟性と豊富な色彩を有します。

値段が高いのですが。。。

日本に入ってもう10年ほど経ちます。
さほど心配もしていないのですが、
作り次第では屋外でも使用可能となるほどの強靭な商品とあって、
そもそも基材は何なのよ?室内環境へはどうなのよ?という話になり、
開発元のベルギー本国のVOC評価書を読んでみました。

 

揮発性有機化合物(VOC)の試験結果が記載されています。

フランス語で。

ベルギーの公用語は、フランス語、オランダ語、ドイツ語。
オリンピックも、パリ開催ですし。
フランス語を読むのも悪くないですね。(※読めない)

完全にGoogleLens頼りです。

猫1:~~~
猫2:~~~~

はい?

cat.1:~~~
cat.2:~~~~

カテゴリー1、カテゴリー2の略ですよね?

時折、理系泣かせなトンデモ誤訳が出現するものの、
全体としては、日本のJIS認定書よりもわかりやすかったです。

ちょっと興味深かったのが、

日本の法令では、
表面からの1時間あたりの「発散スピード」μg/m2・hで、
基準を作り、人体に影響がないよう制限をかけていますが、

ベルギーの王令(王国なので)、
フランスの政令(共和国なので)では、
28日後に空中に漂うVOCの「量」μg/m3で、
基準を作っているところ。
国際基準としては「量」で考えるほうが一般的なのかもしれません。

どちらのほうがより厳しい基準といえるのか、
直感的には理解しにくいです。

こんなところにも文化の違いかなと思いました。

(スタッフSusa)

 

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