日々の記録や日記
その他2024.09.18
今週は〆切がありバタバタとするのはわかっていたのですが、
東京日仏学院(旧アンスティチュ・フランセ東京)を
ガイド付きで見学できるという話に思わず飛びついてしまった。
「東京日仏学院」は、1952年に日仏文化交流を図る施設として
建設されたフランス政府の公式機関。
途中、10年間程「アンスティチュ・フランセ東京」と名乗って
いたこともあるが、日本への馴染にくさから再び創立当時の
名前に戻したそう。
当初の設計は、かの有名な坂倉順三氏。
フランスが生んだ近代建築の巨匠、ル・コルビュジエに師事した建築家で
フランスから帰国後の本格的始動となった作品だ。
現在は、建物がぐるりと中庭を囲むような構成となっているが
当初は入口部分の棟のみだったという。(↑A)
その後1960年に同じく坂倉氏により拡張。(B)
1994年にみかんぐみにより改修、2004年にクラウディオ・コルッチに
より改装、2021年には藤本壮介氏により大々的な増築と改修がされている。(C、D)
せっかくなので山ほど撮った写真から数枚・・・
メインエントランスから2階へあがる階段
改修時のデザインと思われる受付
「シャンピニオン」という愛称で呼ばれる特徴的な形をした柱は、
様々な色に塗り替えられてきた。
初期からある本棚
ここに来た人は誰でも撮ってしまう二重らせんの階段
二重らせんの棟の入口
日本を意識した宿泊室も
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たくさんの建築家の手を経て現在に至る場所は、
よく見るとそれぞれの個性がありつつ全体としては違和感を感じない
とても居心地の良い場所だった。
坂倉順三と言へば、私が初めて胸の鼓動が早まるほどに感動を覚えた建築は、
旧神奈川県立近代美術館 鎌倉館だったなぁ・・・
さて、今回案内をしていただいたのは ART MODERN JAPAN 株式会社。
戦後に生まれた名建築が老朽化や世代交代により解体が進んでいく昨今、
それらの再生、保存、再活用を試みる「シェアアーキテクチャー」という
プロジェクトの一環として行っているということだ。
今後も少しずつ名建築の見学会の機会を作っていただけるようです。
(Misako)