日々の記録や日記
日々のくらし2025.07.29
言わずもがな、毎日とても暑い。
以前は朝か夕方どちらかに撒けば足りていた鉢植えの水やり、
今は朝夕2回撒いてもまったく足りていない。
こんな暑さの中、夏になるといつも思い出すのは祖父母の住まい。
都内とは言え、下見張りに瓦屋根、3本の廊下に和室が並ぶ「The・昭和の家」。
夏は井戸水でスイカを冷やし、その横で毎年朝顔を育てていた。
夕方は東側の出窓で鈴虫の音色を聴きながら涼み、
夜になると蚊帳を吊って寝た。
太陽高度が高い夏、深い軒のある昔ながらの家の中は、
外の強い光とは対照的に夏独特の薄暗さがあった。
当時は、それら生活の風景に住まいの形を結び付けて考えることはなかったが、
今こうして住宅の設計をしていると住まいによる影響は大きかったなぁと思う。
便利や合理的からは程遠い家だったけれど、様々な工夫と夏支度は本当に楽しかった。
窓を閉めてエアコンのスイッチON・・・暑すぎて夏を遮断するしかない日々、
それだけではなんとも切ない。
(Misako)